【木構造テラス 設立9周年記念公開・ハイブリッドセミナー】
パネルディスカッション「これからの木造の展望と課題」開催のお知らせ
木構造テラスは、おかげさまで設立から9周年を迎えました。
これを記念し、「これからの木造の展望と課題」と題した公開・ハイブリッドセミナーを開催いたします。
木造建築は今、SDGsやカーボンニュートラル(CN)といった環境への配慮、さらには国内森林資源の有効活用や国土保全など、社会課題に応える存在として大きな注目を集めています。2010年の「木材利用促進法」に端を発するCLT(直交集成板)の推進以降、木造建築に関わるプレイヤーは増加し、住宅着工戸数の減少や大手ゼネコンの参入も背景に、これまで住宅中心だった木造建築は、中層・大規模木造へと大きく舵を切り始めています。
現在の木造建築は、使用する材料や構法、建築目的に応じてさまざまに分化しており、以下のような区分が見られます。
・規格流通材を用いた大規模低層木造:老人ホームや保育園などの在来軸組工法
・規格流通材を用いた空間構造:トラス構造を活かした倉庫や店舗
・大断面集成材やCLTを用いた中層木造:4階建て共同住宅など
・他構造とのハイブリッド構造【中層】:1階をRC造とした立面混構造の5階建て住宅
・他構造とのハイブリッド構造【高層】:RC造やS造と木造を組み合わせた11階建てホテルやオフィスビル
・高層木造:免震構造を取り入れた11階建て研修施設など
このように、多様化が進む木造建築には、それぞれの構法に応じた特性や課題があります。また現在、大手ゼネコン各社はそれぞれの視点から中・高層木造建築に取り組み、まさに「都市の木造化」の第一周を走り終えたタイミングにあります。
これから二周目を迎える今、木造建築の可能性を一過性のブームで終わらせず、社会に根付いたものとしていくためには、木造の展望と課題を業界全体で共有し、それぞれの立場での推進に取り組むことが不可欠です。
本セミナーでは、都市木造の第一人者である東京大学の腰原幹雄先生をファシリテーターに迎え、都市木造を牽引する主要プレイヤーの皆様にご登壇いただきます。ぜひ、この機会にご参加いただき、これからの木造のヒントをお持ち帰りください。
【イベント概要】
【木構造テラス 設立9周年記念公開・ハイブリッドセミナー】
パネルディスカッション「これからの木造の展望と課題」
日時:2025年6月16日(月)14:25~17:40
会場:新木場タワー18階 大会議室 + オンライン(ハイブリッド形式)
└東京都江東区新木場1丁目7-22
参加費:無料(事前申込制:申し込みフォームはこちら)
定員:会場50名(先着順)/オンライン200名
申込期限:2025年6月11日(水)※定員に達し次第締切
主催:(一社)木質構造の設計情報を共有する会
【プログラム】
司会進行: 北村俊夫
ファシリテーター: 腰原幹雄 氏(東京大学)
時間 内容
14:25~14:30 開会の挨拶(實成 康治 氏)
14:30~14:50 主題解説(腰原 幹雄 氏)
14:50~15:10 パネラー①:海老澤 渉 氏(三菱地所/三菱地所設計)
15:10~15:30 パネラー②:辻 靖彦 氏(大林組)
15:30~15:50 パネラー③:川原 重明 氏(木質環境建築)
15:50~16:10 パネラー④:實成 康治 氏(ウッド・ハブ)
16:10~16:25 休憩
16:25~17:25 パネルディスカッション
17:25~17:35 まとめ(腰原 幹雄 氏)
17:35~17:40 閉会の挨拶(内野 吉信 氏)
◆参加申込方法◆
下記フォームよりお申込みください。
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